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【NPB・大学野球】オリックス・漆原が新潟医療福祉大を卒業 「成長できた4年間」

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新潟医療福祉大の卒業式が13日、新潟市中央区の朱鷺メッセで行われ、オリックス・バファローズに入団した燕市出身の漆原大晟投手(22・新潟明訓高)が出席した。漆原は「チームメイトと出会えたことが財産。自分を成長させてくれた4年間だった」と大学生活を振り返り、プロ1年目の目標を「まずは1年間、ケガをせず、やり切ることを大きな目標としたい」と意気込みを話した。

学位記とプロでの決意を記したサインを胸に笑顔を見せる漆原大晟

漆原は昨秋の育成ドラフト1位でオリックスから指名を受けた。1月の新人合同自主トレ、2月のキャンプを無事に終え、春季教育リーグが行われている大阪から前日の12日に帰郷。卒業式で漆原は課外活動での優秀な成績が認められ、大学から記念品が贈られた。

卒業式後、取材に応じた漆原は「この日を迎え、明日から同級生とは別々な道に一歩踏み出すんだなという実感がわいてきた。チームメイトと出会えたことが4年間の財産。あっという間だったが多くのことを学び、自分を成長させてくれた4年間だった」と大学生活を振り返った。

卒業式では課外活動での優秀な成績が認められ、記念品が贈られた

2月の宮崎キャンプは2軍メンバーとしてスタートしたが、「1か月間、野球に集中することができた」と充実の表情を見せた。ダルビッシュ有投手や大谷翔平選手を指導した経験を持つ中垣征一郎パフォーマンスディレクターから指導を受け、「幅広い引き出しの中からアドバイスを受けて、ためになっている。フォームのばらつきが課題だったが、感覚や考え方について助言をいただいてから手応えを感じるフォームになった。球の強さ、変化球もよくなり自信になっている」と自身の成長を感じている。

3月に入って行われている春季教育リーグ戦では実戦登板を重ねている。9日のソフトバンク戦では1回を無失点、12日の慶応大戦でも1回を無失点と、順調な滑り出しを見せている。目指すは7月末までの支配下選手登録だが、漆原は「周りのレベルが高い分、自分の『負けたくない』という気持ちが出てきている。まだまだ見たことのない景色が広がっているので、いい意味で衝撃を受けている」と目を輝かせた。その上で、「支配下は第一の目標だが、まずは1年間、ケガをせず、やり切ることを大きな目標としたい」としっかりした口調で語った。

新潟医療福祉大で活躍した同期の選手とともに。左から三浦唯(女子サッカー部)、白岩蘭奈(女子バレーボール部)、水沼尚輝(水泳部)、漆原、長谷川直人(陸上競技部)、上米良柊人(男子サッカー部)

新潟医療福祉大の佐藤和也監督は「大学野球では失敗も成功も経験して、いかに準備が大切かが分かったと思う。故障も少ない選手で、一軍に上がる準備さえできていれば十分にやれる。自分の持っているいい部分をプロの世界でしっかり準備して、期待されている場面で力を発揮できる投球をしてほしい」と教え子にエールを送った。

漆原は13日夜、大阪に戻り、15日から始まるウェスタンリーグ公式戦に備える。

硬式野球部3期生が卒業 卒業生が佐藤監督や後輩の部員たちと記念撮影

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【高校野球】新潟県高野連 “球数制限”の今春導入を見送り 有識者会議に参加へ

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新潟県高野連は18日、今春の県大会で導入を予定していた投手の「球数制限」について、実施を見送ることを発表した。日本高野連から先月、「再考」を求められたことに応じた形で、日本高野連が新たに設置する「投手の障害予防に関する有識者会議」に新潟県高野連から富樫信浩会長が参加することも併せて発表された。同日夕方、新潟市で取材に応じた富樫会長は「球数制限という取り組みを受け入れてもらえなかったことは残念」としながらも、「大事なのはスポーツマンシップ。有識者会議で議論を前に進めていこうという考え方は非常にありがたい。私どもの主張や考え方も有識者会議で反映できると前向きにとらえた」と話し、今後の議論の行方に期待を寄せた。同時に新潟県高野連として4月に指導者のための「スポーツマンシップ研修会」を実施する考えも明らかにした。

球数制限の導入見送りについて取材に応じる新潟県高野連・富樫信浩会長

新潟県高野連は去年12月に新潟市で開催された「NIIGATA野球サミット」の中で、投手の障害予防などの観点から、春の県大会に限って投手の投球数の上限を100球とする「球数制限」を導入すると発表。実施されれば全国初の取り組みとなり、注目を集めた。プロ野球・DeNAの筒香嘉智選手やスポーツ庁の鈴木大地長官が賛意を示す中で、日本高野連は先月20日、「全国一律のルール化が望ましい」とし、新潟県高野連に「再考を求める」と要請していた。

新潟県高野連は今月15日、新潟市で会長、専務理事、常務理事の計5人が集まった臨時の会合を開き、今春の球数制限導入を見送る方針を決め、役員などの了承を得たという。各校に既に配布した春の県大会の開催要項から「一人の投手の投球数は100球まで。なお100球に達した場合でもそのイニングを終了するまでは投球できるものとする」という項目を削除する。また日本高野連が設置する「投手の障害予防に関する有識者会議」に富樫信浩会長が参加する。

新潟県高野連は日本高野連に文書で回答。18日に正式発表し、富樫会長が報道陣の取材に応じた。


◎富樫会長との主な一問一答は以下の通り◎

Q今回の「撤回」を受けた今の心境は
富樫会長(以下富樫)「撤回とは考えていない。あくまで『見送り』。日本高野連から再考を申し入れられ、『春からはやらないで欲しい』という意味と受け取り、そこについては致し方ない。我々は(球数制限は)『取り組み』と考えていた。そこのスタンスの違いはあったと思う」

Q具体的にどんな議論があったのか
富樫「日本高野連の理事会の決定を受け、それについてどうするかを(杵鞭義孝)専務理事と話しをした。本県の場合(球数制限を)機関決定をしている。その手続きはしっかり踏まなければならないと考えた。入試の日程などを勘案しながら事務手続きを進めた」

Q率直に残念という気持ちか
富樫「残念というか、球数制限そのものについては我々の取り組みを受け入れてもらえなかったということは残念とは思うが、むしろ球数制限だけがクローズアップされているが、我々の真意はそこだけではない。様々な議論に発展していくことも1つのテーマ。最終的にはスポーツマンシップ。球数制限は1つの現象ととらえている。そこの議論が深まればいい」

Q100球と定めた意図は
富樫「1試合の球数制限ということで医学的な根拠はない。目安として100球の線を出した」

Q有識者会議の参加について
富樫「意見反映ができる、その機会を与えられたことは新潟県高野連としてはありがたいと思っている。私らとしては前向きにとらえていこうと」

Q今回の決定を受け、県内の指導者からの声は
富樫「私のところには直接届いていないが事務局には届くだろうと。加盟校には本日連絡をさせていただいた」

Q有識者会議の議論の内容は
富樫「まだ雲を掴むような話。日本高野連として1年後の答申と期限を切っているので、そこまで精力的にやっていかなければならないと思っている」

Q球数制限についてはそこで訴えていくのか
富樫「球数制限だけではない。様々な問題がある。もちろん球数制限も1つの方策だが、トーナメント制のあり方、大会日程の過密さ、ベンチ入りの人数…都道府県によってまちまちな部分もあり、その辺も踏まえて議論しなければ。各県の事情もある。全て統一するのがいいかどうか。そういう中で1つの方向性が有識者会議で見ていければ」

Q来年度(4月以降)の春夏秋の大会での変化は考えにくいのか
富樫「本県は夏秋は球数制限をやるという話ではない。春の大会に限りやりたいという話だったが、サンプルを取り、数年かけてデータ化して、1つの指針ができればいいと考えていた」

Q改めて断念した理由は
富樫「断念ではないが…我々が一番に考えているのは、プレーヤーの将来が大事という視点での球数制限が1つの方法だった。日本高野連から再考してくれという話があったので…有識者会議で議論を前に進めていこうという考え方は非常にありがたい。私どもの主張や考え方も有識者会議で反映できると前向きにとらえた中での春の大会の球数制限見送りという結論になった。再考せざるを得ないという意見が大半だった」

Q著名人や高校野球関係者からの期待もあったが
富樫「応援いただいたことは大変ありがたく思っている。私たちとしては勇気をいただいたし、今後取り組む上でありがたい応援だった。見送りをしたことで『残念』というコメントをしている方もいるが、私たちとしては1つだけとらえれば残念だが、そうではない、私たちが目指しているのは体の故障だけではなく、心の問題…スポーツマンシップというところに議論が行くこと、そこを見ての球数制限だった。例えばファウル打ちをしたらどうなるんだというのは大人の視点の考え方の論調もあったが、それこそ次元の違う話。ファウル打ちなどはスポーツマンシップにもとる。そこをとらえ直して、メッセージを発することも大事なこと。今回の見送りについても(有識者会議で)そういう話もできる、前向きにとらえている」

新潟県高野連のある新潟東高校には大勢のメディアが集まった

Q自主的に(球数制限を)やるという判断はなかったか
富樫「日本高野連は『ルール』という立場。我々は『取り組み』と言っていたが、『全国一律でなければならない』という見解が出された時点で、我々は取り組みできない、と判断した。現場サイドがどう考えているかは、我々がどうこうする話ではない。そこはどのように各校の監督が判断するか、今後大会結果を見ればある程度わかるかなと思う」

Q有識者会議に参加するにあたり特別な機関を作って議論は
富樫「今のところはない。一番大事なのはスポーツマンシップ。そうしたことを我々も勉強しなければならない。4月18日に春の県大会の抽選会があるが、そこでスポーツマンシップの研修会をやろうと考えている。(対象は)本県の指導者。講師も決まっている」

Q去年12月からいろいろな反応があった
富樫「我々はここまでハレーションが起きるとは思っていなかった。ただ日本高野連に相談しなかったことは申し訳なかったと思っている。ただ、最初は批判的な記事も多かったが、ここにくるに連れて肯定的な論調もあったと思う。我々としてはブレずに、言い続けてきたことを言い続けていきたい」

Q新潟県高野連の後に学童や中学の大会などで球数制限の話が出てきたが
富樫「それは各団体で用意をされていたのでは。ウチがポンと言ったものだから、かえって申し訳なかった」

Q高校野球の外にある組織からは賛同がある一方、他の高野連組織から肯定的な意見がなかった。有識者会議の議論が新潟県にとって厳しい方向になる可能性もあるが
富樫「そうかもしれないが、我々はそこ(有識者会議)に誰が入るのかも分からない。今思っていることを訴え続けるしかない。日本高野連から勝負が第一義になり、我々は違うという話をしている。そもそも次元が違う。議論が噛み合う訳がない。そこを我々としては分かっていただけるように説明していく、それが大事なこと」

Q球数制限導入の表明から約3か月。準備してきたチームや生徒がいると思うが
富樫「当然、大会なので準備してきていると思う。そこを見送ったことについては大変申し訳なく思う。ただ、そうしたことを考えていく大切さ…指導者も含め、そういしたことをいい経験にしてほしい。これで野球が終わる訳ではない」

Q有識者会議にトップである会長が参加する判断は
富樫「今までのやってきた経緯、新潟県青少年野球団体協議会を立ち上げた本人でもあり、私が行って説明をし、新潟県の考え方を説明するのが筋だという判断」

Q一石を投じられたかなという気持ちは
富樫「一石は投じたとは思う。ただ、これで終わりではない。ここからが苦しいところ。私たちが言っているのは、球数制限は1つの現象。そればかりではない。マスコミは『球数制限』というが、本質は生徒の将来を考えること。生徒が『100球を超えても投げさせてくれ』という中、それを止めるのも大人の責務。そうしたことを指導者目線で行ってしまうと勝利第一主義になってしまう。そこを突き詰めて考えていってもらわないと、甲子園は今は華々しいが、いずれそっぽを向かれる時が来ると思う。そうならないために今どうするかを考えていくことが我々の役目。そういう考え方を新潟県の役員は共有している。だからこういう話ができた。そうでなければ会長1人でこんな話はできない。(新潟県青少年野球団体協議会で)何年も積み重ね、その上にこういう(球数制限の)話をしている。そこをマスコミには汲んでもらいたい。パワハラ、日大の問題、スポーツの根底を問い直す時期。今だからやらなければ、スポーツはいいものなのに、そうじゃなくなってしまう部分がある。そういう意味で有識者会議でそうした話もできるのかなと期待し出席したい」

◎富樫信浩会長の取材 全動画(約30分)◎
https://youtu.be/P6lfY70Ocaw

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【中学軟式】燕吉田中が全国16強入り 全日本少年春季軟式野球大会

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中学軟式野球の春の全国大会である「第10回記念全日本少年春季軟式野球大会」が22日に静岡県で開幕し、新潟県代表として燕吉田中が出場。1回戦は紀之川中(和歌山)に3対1で、2回戦はブラックキラーズ(東京第2)に延長9回、3対0で勝利。全国2勝を挙げ、ベスト16に進出した。3回戦で竜爪・西奈中(静岡)に1対2で惜敗し、ベスト8入りはならなかった。

全国2勝を挙げ、ベスト16入りした燕吉田中(写真は昨年10月)

燕吉田中は昨年10月の新潟県中学生新人野球大会(オンヨネカップ)で初優勝。全国大会の出場権を獲得した。

◎22日の1回戦の結果◎
<静岡・草薙総合運動場硬式野球場>
燕吉田中3-1紀之川中(和歌山)

◎23日の2回戦の結果◎
<静岡・焼津市総合グラウンド野球場>
燕吉田中3-0ブラックキラーズ(東京第2)[延長9回]

◎23日の3回戦の結果◎
<静岡・焼津市総合グラウンド野球場>
燕吉田中1-2竜爪・西奈中(静岡)

(撮影・文/岡田浩人)

【高校野球】島田修氏が定年前に退職 深井氏が糸魚川へ 県教委が人事異動発表

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新潟県教育委員会は25日、今春の教職員の人事異動を発表した。高校野球関係の主な人事は以下の通り(肩書きは昨年7月までのもの)。

佐渡の監督として2011年春の選抜甲子園に出場した経験を持つ高田商の監督・深井浩司氏が糸魚川へ、新潟江南の監督・星野達之氏が新津へ、新潟商の監督・神蔵紀明氏が三条商へ、村松の監督・石塚厚己氏が新潟江南へ、阿賀黎明の監督・和田正太氏が新潟南へ、小千谷の監督・高橋雅之氏が新潟商へ、三条東の監督・井田義明氏が六日町へ、三条商の監督を務めた部長の関洋一氏が県生涯学習推進課へ、久比岐の監督・勝沼剛史氏が堀之内へ、新井の監督・西村健氏が長岡工へ、それぞれ異動する。また実習教諭では村上桜ヶ丘のコーチ・中村総氏が母校の新発田農へ異動する。

白根の監督・天児匡氏、柏崎の監督・武本克彦氏(小千谷西で再任用)は定年退職となる。

また、新潟県高野連の元専務理事で村上の教頭・島田修氏が定年前に退職する。島田氏は高田工で監督を務めた1994年夏の新潟大会で準優勝。その後、新潟南の監督を経て、2012年から2年間、新潟県高野連の専務理事を務めた。現在は新潟県青少年野球団体協議会のプロジェクトリーダーを務めている。

中学野球関係では、中体連の軟式野球専門部の前部長で同協議会の副会長である三島中教頭・石川智雄氏も定年前に退職する。

新潟県高野連の元専務理事で村上の教頭・島田修氏が定年前に退職する

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【中学硬式】新潟シニアと長岡シニアが頂点目指す 日本リトルシニア全国選抜大会

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中学硬式野球の「第25回日本リトルシニア全国選抜大会」は25日、大阪市で開会式が行われ開幕した。信越連盟の代表として新潟県からは、昨秋の信越1位・新潟シニアと、信越5位の長岡シニアの2チームが出場する。26日に行われる1回戦では新潟シニアはふじみ野シニア(関東連盟)と、長岡シニアは市川シニア(関東連盟)と対戦する。

信越1位として選抜大会に臨む新潟シニア


昨春のベスト8に続く上位進出を狙う長岡シニア


◎エースで四番の金子翔柾中心に一戦必勝で上位狙う 新潟シニア◎

新潟シニアは昨秋の新人新潟大会で優勝し、信越順位決定大会でも2連勝。信越王者として2年ぶりの選抜大会出場を勝ち取った。冬の練習で泉貴之監督は体力強化を掲げ、「一冬で選手平均で体重7キロをアップを目標に取り組み、平均8キロ超アップできた」とその成果を強調する。

その上で「変わらない力を持った投手を最低3名育成すること」(泉監督)を目標に取り組んだ。その結果、エースの金子翔柾が130キロ台前半の直球、スライダー武器に関東と関西での遠征では練習試合で15回を投げて被安打1と安定感を増し、大黒柱として成長。バランスの良い投球が持ち味の伊藤健、130キロに迫る直球に力が付いてきた新田龍生と、泉監督は「右3人に目途がついた」と頷く。

新潟シニアのエース・金子翔柾 130キロ台前半の直球が武器

エースの金子翔柾は「砂場でのランニングやタイヤ押しで下半身を強化し、リリースポイントや制球が安定してきた。日本一が目標だが、目の前の試合を勝っていきたい」と意気込む。

一方、打線では一番の伊藤健、二番の金子尚磨、三番の松浦一翔、四番の金子翔柾の上位打線に力がある。泉監督は「全国大会では下位打線からチャンスを作り、上位に回してビッグイニングを作る破壊力が必要。そのために長打を打てるトレーニングをしてきた」と自信をのぞかせる。

泉貴之監督(右から3人目)の指示を聞く新潟シニアの選手たち

杉本寛児主将は「けが人もなく、順調にきている。冬の遠征で出た課題を意識してきた」「全国大会でも自分たちの野球をやり抜き、優勝を目指して頑張りたい」と力を込める。

泉監督は「一戦一戦どこまで勝つことができるか。初戦のふじみ野の左の好投手を上位打線で攻略できるかどうか。3~5点の勝負をしたい」と2年前に果たせなかった初戦突破を掴み、そこを弾みに上位進出を狙う。

◎新潟シニアの登録メンバー◎ ※学年は4月以降の新学年で表記
1横田大翔(小針中2年)2松浦一翔(五十嵐中3年)3杉本寛児(小針中3年)4神田睦貴(松浜中3年)5小林大我(小新中3年)6福田奏侑(小針中3年)7金子尚磨(小新中3年)8小川郁也(宮浦中3年)9細谷映良(五十嵐中3年)10新田龍生(坂井輪中3年)11宮村優(聖籠中2年)12小林凜(三条一中2年)13北山雄賀(大形中3年)14長虎太朗(坂井輪中3年)15古川義丸(小針中3年)16田中諒介(上山中3年)17植木遼介(黒埼中3年)18佐藤柊太(小針中3年)19鈴木雄也(横越中3年)20若杉龍空(巻西中3年)21岩崎純大(小新中3年)22五十嵐暁(新津一中2年)23星野鉱佑(上山中2年)24伊藤健(五十嵐中3年)25金子翔柾(三条四中3年)


◎昨春ベスト8に続き、上位進出狙う 長岡シニア◎

長岡シニアは昨秋の新人新潟大会で準優勝。新潟シニアに延長10回のタイブレークの末、5対6で惜敗した。その後の信越4~6位順位決定戦では1勝1敗で5位となり、全国ベスト8に進出した昨年に続き2年連続での選抜切符を手にした。

西山昇監督はチームの状況について、「けが人も出たが、ここにきて治ってきた。普段通りの野球ができれば」と平常心で大会に臨む。「投打の中心は吉井と小黒」と西山監督が話すように、エースで四番の吉井愛斗と、投手で主将も務める小黒拓巳がチームの中心。

エースで四番の吉井愛斗 長岡シニアの中心選手

背番号1をつける吉井愛斗は冬場の体力強化で「スイングスピードが上がり、投手としてもスタミナのアップができた」と体つきが一回り大きくなった。初戦は関東連盟の市川シニアだが、「関東は強いチームばかりなので意識して練習してきた。攻める投球をして目標である全国制覇に近づけるよう頑張りたい」と意気込む。

小黒拓巳主将は「冬場は体力をつけるため、体重や筋肉量を増やした。遠征や演習試合でその成果が出た」と冬の成長に手応えを感じている。その上で、「投手が最少失点の抑えても、なかなか0点には抑えられない。そにために打ち勝つ『打撃』を磨いてきた。去年の先輩たちの全国ベスト8に負けない、先輩たちの壁を越えられるよう頑張りたい」と2年連続での上位進出を目指す。

昨春選抜大会のベスト8に続く、2年連続での状進出を狙う長岡シニア

西山監督は「正直、打撃の調子はまだ上がり切っていない」と話すが、「大会中に上向かせることができれば。選手たちが何をやらなければならないかは分かっている。全国大会に行くことで選手たちの視野も広がるので、経験を実のあるものにしたい」と話す。

◎長岡シニアの登録メンバー◎ ※学年は4月以降の新学年で表記
1吉井愛斗(片貝中3年)2菊池大聖(見附西中3年)3五十嵐諒馬(川西中3年)4吉川翔(三島中3年)5皆川直輝(中之島中3年)6小黒拓巳(堤岡中3年)7内藤悠輝(越路中3年)8反町謙介(堤岡中3年)9棚橋光伸(三島中3年)10田畑優斗(塩沢中3年)11木菱麻飛(東北中3年)12小林倖(青葉台中2年)13野口海遊(長岡西中2年)14大勝竣(長岡南中2年)15中村優太(与板中2年)16本間兼継(堤岡中2年)17関野孝太(長岡東中2年)18長谷川晴也(長岡東中2年)19近藤陽紀(見附西中2年)20古泉大和(長岡南中2年)21寺尾快生(今町中2年)22野本壮大(宮内中2年)


◎第25回日本リトルシニア全国選抜大会組み合わせ◎
※日本リトルシニア中学硬式野球協会のホームページより

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【中学硬式】新潟シニアが初戦突破 長岡シニアは惜敗 日本リトルシニア全国選抜大会

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中学硬式野球の「第25回日本リトルシニア全国選抜大会」は26日、大阪市などで参加64チームによる1回戦を行った。信越連盟代表の新潟シニア(信越1位)はふじみ野シニア(関東連盟)に4対0で勝ち、初戦を突破した。長岡シニア(信越5位)は市川シニア(関東連盟)に3対5の逆転負けで惜敗した。新潟シニアは27日の2回戦で紀州由良シニア(関西連盟)と対戦する。

初戦を突破した新潟シニア

◎26日の1回戦の結果◎
<和歌山・和歌山市紀三井寺球場>
新潟シニア4-0ふじみ野シニア

<兵庫・三田市城山公園野球場>
長岡シニア3-5市川シニア

(撮影・文/岡田浩人)

【女子野球】開志学園が昨夏優勝校を撃破 全国高校女子選抜大会

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高校女子硬式野球の全国大会である「第20回記念全国高校女子硬式野球選抜大会」が27日、埼玉県加須市で開幕した。新潟県から出場した開志学園は、昨夏の選手権優勝校・京都両洋と対戦し、5対4で勝ち、初戦を突破した。開志学園の2回戦は29日で、埼玉栄と対戦する。

1回戦で昨夏優勝校を破った開志学園(写真提供:開志学園女子硬式野球部)

◎27日の1回戦の結果◎
<埼玉・平成国際大野球場>
開志学園5-4京都両洋

(文/岡田浩人 写真提供/開志学園女子硬式野球部)

【中学硬式】新潟シニアが16強入り 日本リトルシニア全国選抜大会

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中学硬式野球の「第25回日本リトルシニア全国選抜大会」は27日、大阪市などで2回戦16試合を行った。新潟シニア(信越1位)は紀州由良シニア(関西連盟)に8対2で勝ち、3回戦に進出した。新潟シニアは初のベスト16入り。準々決勝進出を懸けて28日に上尾シニア(関東連盟)と対戦する。

2回戦に完勝し、選抜大会で初のベスト16入りを決めた新潟シニア

◎27日の2回戦の試合結果◎
<和歌山・和歌山市紀三井寺球場>
新潟シニア8-2紀州由良シニア

◇新潟シニア・泉貴之監督の話◇
「3回から登板した新2年生の宮村がよく投げた。4回の二番・金子尚磨の適時打も大きかった。他の選手たちも勝負所で一本打ってくれた。これからも1つ1つ戦いたい」

◎第25回日本リトルシニア全国選抜大会組み合わせ(勝ち上がり)◎
※日本リトルシニア中学硬式野球協会のホームページより

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【中学硬式】新潟シニアが準々決勝進出 日本リトルシニア全国選抜大会

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中学硬式野球の「第25回日本リトルシニア全国選抜大会」は28日、大阪市などで3回戦8試合を行い、新潟シニア(信越1位)が上尾シニア(関東連盟)を延長9回(タイブレーク)の末、4対2でくだし、ベスト8進出を果たした。1対1の同点で迎えた延長9回に満塁から死球、内野ゴロ併殺崩れ、相手失策で3点を勝ち越し、逃げ切った。新潟シニアは29日の準々決勝で愛知西(東海連盟)と対戦する。

延長の末、ベスト8入りを決めた新潟シニア

◎28日の3回戦の試合結果◎
<大阪・シティ信用金庫スタジアム>
新潟シニア4-2上尾シニア

◇新潟シニア・泉貴之監督の話◇
「延長タイブレークで登板した新2年生の宮村がよく投げた。愛知西は強豪。投手陣が踏ん張ってほしい」

◎第25回日本リトルシニア全国選抜大会組み合わせ(勝ち上がり)◎
※日本リトルシニア中学硬式野球協会のホームページより

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【女子野球】開志学園は8強ならず 全国高校女子選抜大会

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高校女子硬式野球の全国大会「第20回記念全国高校女子硬式野球選抜大会」は29日、埼玉県加須市で2回戦を行い、新潟県から出場した開志学園は埼玉栄と対戦し、0対5で敗れ、ベスト8進出はならなかった。

◎29日の2回戦の結果◎
<埼玉・加須市きずなスタジアム>
開志学園0-5埼玉栄

(文/岡田浩人)

【中学硬式】新潟シニアは4強進出ならず 日本リトルシニア全国選抜大会

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中学硬式野球の「第25回日本リトルシニア全国選抜大会」は29日、大阪市などで準々決勝4試合を行い、新潟シニア(信越1位)は愛知西シニア(東海連盟)と対戦し、2対4で敗れ、準決勝進出はならなかった。

◎29日の準々決勝の結果◎
<大阪・南港中央野球場>
新潟シニア2-4愛知西シニア

(文/岡田浩人)

【中学軟式】新潟市選抜は予選3位で決勝T進出ならず 政令指定都市大会

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中学軟式野球の「第5回政令指定都市中学生野球大会」が28日に埼玉・さいたま市で開幕し、新潟市選抜など全国の都市から16チームが参加した。新潟市選抜は市内の中学に通う新3年生から22人がメンバーに選ばれた。28、29日の両日に4チームによる総当たりのブロック予選が行われた結果、新潟市選抜は1勝2敗でブロック3位となり、決勝トーナメント進出はならなかった。

新潟市選抜のメンバー(提供:新潟市選抜)

◎28日のブロック予選の結果◎
<さいたま浦和球場>
新潟市選抜2-4山梨クラブ

◎29日のブロック予選の結果◎
<さいたま浦和球場>
新潟市選抜0-8札幌ファイターズ(5回コールド)

新潟市選抜3-1相模原市選抜

→新潟市選抜はブロック3位で決勝トーナメント進出ならず

(取材・文/岡田浩人 写真提供/新潟市選抜)

【大学野球・BCL】新潟医療福祉大が新潟アルビレックスBCに初勝利 練習試合

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ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCと大学野球・関甲新1部の新潟医療福祉大が30日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで練習試合を行い、新潟医療福祉大が3対1で新潟アルビレックスBCに勝利した。2016年から始まった両チームによるシーズン前の練習試合で新潟医療福祉大は勝利するのは初めて。新潟アルビレックスBCは4月2日に同スタジアムで開幕前の最後のオープン戦として福島レッドホープスと対戦する。新潟医療福祉大は予定していたオープン戦を全て終え、4月6日から始まる関甲新の春季リーグ戦に備える。

8回表
新潟医療福祉大が伊藤拓将(3年・新潟明訓)の右中間2点適時三塁打で勝ち越し

◎30日の練習試合の結果◎
<ハードオフ>
新潟医療福祉大3-1新潟アルビレックスBC

(バッテリー)
医福大:伊藤開、桐敷、栗原-牧田(日本文理)、入谷
アルビ:長谷川、中西、大竹、海老塚-齋藤、西澤
(三塁打)
医福大:伊藤拓(新潟明訓・8回)

◎戦評◎
新潟医療福祉大は1対1で迎えた8回、四球と失策で2人の走者を出し、途中出場の伊藤拓将(3年・新潟明訓)が右中間に適時三塁打を放ち、2点を勝ち越した。投げては先発の伊藤開生(3年・成城)が5回を投げ2安打1失点。6回から投げた左腕の桐敷拓馬(2年・本庄東)が9回2死まで1人の走者も許さない完璧な内容で逃げ切った。
新潟アルビレックスBCは先発の長谷川凌汰(龍谷大)が6回を投げ5安打1失点。8回にはリリーフした大竹樹希哉(五泉市出身)が四球と失策から勝ち越し打を許してしまった。打線も5安打に抑えられ、6回以降は3塁を踏むことができなかった。

新潟アルビレックスBCの先発・長谷川凌汰 この日最速は146キロ 6回1失点


新潟医療福祉大の先発・伊藤開生(3年・成城) この日最速は145キロ 5回2安打1失点と好投した


新潟医療福祉大の桐敷拓馬(2年・本庄東)6回から登板し3回2/3を投げ、走者を許さない完璧な内容


試合終了 新潟医療福祉大が初勝利

◇新潟医療福祉大・佐藤和也監督の話◇
「投手は伊藤開、桐敷の2人が計算が立つようになってきた。伊藤開はひるまなくなってきた。2点目を取られなかったことが成長。メリハリをつけ、リズムよく投げられるようになってきた。あとは勝負のポイントでもう少し賢く投げられるといい。桐敷はベンチで見ているよりも球に威力がある。このまま伸びてほしい。2人を軸に、4年の飯塚(亜希彦)が戻ってくるのを待っている。去年11月に右ひじを手術して、きょうの段階で立ち投げまでできるようになった。5月にはなんとかと思っている。(決勝打の)伊藤拓は小細工できる選手。試合中ずっとバットを振っていたので、試合途中で使ってみようと思った。よくぞ打った。追い込まれてもタダで終わらない選手。新しい、若い、県内出身の有望な選手も出てきたので県内の人たちにももっと見てほしい。来週は上武大戦から始まる。キャンプやオープン戦でやってきたことがどこまで通用するか。チャレンジャーで臨む。笠原(祥太郎・中日)に負けないよう、頑張る(笑)」

◇新潟医療福祉大3年・伊藤開生投手の話◇
「変化球が入るようになり、直球もいきるようになってきた。あとは四球や要所の暴投が無駄。飯塚さんや漆原さんにこの2年間、頼ってばかりだったので、みんなで一丸となって頑張ろうと思っている。その中で誰かが先頭に立たなければいけない。よ弱弱しい姿は見せたくない。投球、球、立ち居振る舞いで頑張りたい。(5回に同点に追いつかれたが)野手が助けてくれて、ここを踏ん張らなければという場面で腕が振れた。(開幕へ向けて)投球内容はよくなってきている。あとは配球や気持ちを詰めていきたい」

◇新潟医療福祉大3年・伊藤拓将選手の話◇
「追い込まれる直球を待って、ボール球を振ってしまったが、直球を詰まっていいかなと思いながらのチェンジアップ待ちでたまたま当たった。打ったのは真っすぐ。(両打ちだが)右打席は今年3打席目だった。落ちるかなと思ったが抜けるとは思わなかった。去年秋に右ひじをけがをして、PRPの注射で傷ついたじん帯の修復を促している。ようやく投げられるようになってきたところ。(大学を入学し直したため、3年だが最後のシーズンになる)野球をやるのは最後かもしれないので、できることを全部やりたい。(春は)いざという時にどこでも守れるように準備し、チームの勝利に貢献したい」

◆新潟アルビレックスBC・清水章夫監督の話◆
「打者はいい投手が相手だとなかなか打てない。9回にもチャンス作ったが、あと一本が出なかった。打者は水ものなので仕方ない。しっかり配球ができている投手だった。(長谷川は)5回の時に『あと1回行かせてくれ』と言われた。まだ目指すところの投球ではないと思う。自分自身も満足していないはず。打ち取り方、打者の反応…大学生を相手に対等だった。ドラフト1位を目指すなら圧倒しなければ。(2日のオープン戦は)きょう投げなかった投手を試したい」

◆新潟アルビレックスBC・長谷川凌汰投手の話◆
「きょうは変化球のカットボールとスライダーでカウントを取ったり、空振りを取ったり、ということをテーマに投げたが、打たれているようではまだ球のレベルが低いということ。直球が自分のウリだと自覚しているが、それだけでは上に行けないというのは分かっている。もっと磨かなければいけない球をきょうはとらえられた。1回、2回で満塁を作り、自分のリズムにも野手のリズムにもならなかった。反省点は四球を4つ出したこと。反省しなければならない。(開幕へ向けて)オフから目指す目標に向かうためには開幕投手を目指してやってきた。気持ちを高め、フィジカルを整えて、チームに勢いを与えられるように自覚を持ってやっていきたい」

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【高校野球】新潟明訓の新監督に島田修氏 「爽やかで、努力の跡が見えるチームを」

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春夏計8回の甲子園出場を果たしている新潟明訓高校は1日、新潟市江南区の同校で記者会見を開き、野球部新監督に村上高校の前教頭・島田修氏(53)が就任すると発表した。島田氏は1990年に高田工のコーチとして甲子園の土を踏んだ後、監督として1994年夏の新潟大会で準優勝。その後、新潟南の監督を経て、2012年から2年間、新潟県高野連の専務理事を務めた。島田氏は「久しぶりの現場復帰で決断には勇気が必要だったが、熱心に誘っていただいた」と話し、目指すチーム像として「爽やかで、しかしその裏で泥臭さ、努力の跡が見えるチームづくりに全力を尽くしたい」と意気込みを語った。

新潟明訓の新監督に就任する島田修氏 

島田氏は1965年生まれ。長岡市出身で、長岡高校、早稲田大学で内野手。1990年に高田工で教師となり、その年の夏に野球部が甲子園出場を果たした時にコーチとして甲子園の土を踏んだ。その後、監督に就任し、1994年夏の新潟大会では準優勝。新潟南の監督、県庁保健体育課を経て、2012年から2年間、新潟県高野連の専務理事を務めた。今春まで村上高校の教頭を務めながら、新潟県青少年野球団体協議会のプロジェクトリーダーとして、球数制限など子どもたちの障害予防やスポーツマンシップの醸成などに尽力してきた。

中山道夫校長は「明訓は高い水準での文武両道を追求する学校で、それを象徴する部活動が野球部。人心を一新し、新たな体制で新年度に臨む」と2012年秋から指揮を執ってきた本間健治郎前監督からの監督交代を決断した理由を説明。「佐藤和也監督、本間健治郎監督と続いてきた中、伝統をしっかり踏まえていただける方、勝ちたいのはあるが、そのために何をやってもいいということではない中で、島田氏が思い浮かんだ」と経緯を説明。「明訓ならではのチームを作ってほしい。勝利も欲しいが、勝利至上主義ではなく、明訓野球部だなと思ってもらえるチーム、その先に甲子園が待っていればいいと思う」と期待を寄せた。

島田氏は「決断をしたのは(去年)10月末。話をいただいた時は寝耳に水の話だった。新潟県高野連で専務理事をやり、(県野球界)全体のことを考え、(自身は)側面から野球を応援する立場という気持ちの整理はついていたが、熱心にお誘いいただいたことが決め手となった」と監督を引き受けるに至った自身の気持ちを説明した。

左から中山道夫校長、島田新監督、波間一孝部長、本間健治郎前監督

その上で島田氏は「久しぶりの現場復帰で決断には勇気が必要だった。このような機会を与えていただき、全力で自分の力を試そうと思う。変わりゆく子どもたちの野球環境の中、新しいもの、必要なものは採り入れていく。同時に高校野球が大切にしなければならないものは全力で守る。その両面ができる学校、野球部であると思う」と目指すべきチーム像を説明した。

新潟明訓についての印象は「監督の時、専務理事の時、明訓ブルーが甲子園でも県大会でも躍動する姿を見てきた。監督時代は全力で倒そうと本気でぶつかった。爽やかなユニフォームと選手の笑顔が印象的だった。目標となるチームだった」と話し、「私の目標は『いい野球をすること』。具体的ではないかもしれないが、大事にしたいイメージとして、爽やかで、しかしその裏で泥臭さ、努力の跡が見えるチームづくりに全力を尽くしたい」と力を込めた。

島田氏は球数制限などを提唱した「新潟県青少年野球団体協議会」のプロジェクトリーダーとして、先進的な取り組みを推進してきた。「監督となるため、プロジェクトリーダーからは身を引く」としながら、「球数制限は検証のための1つのステップだった。私はそういうことを推進してきた立場で方向性は同じだが、これから(日本高野連の)有識者会議で1年間検討されるということなので、その意向に従いたい。基本的には今すぐ100球(制限)ということよりも、新潟明訓の野球部としてしっかり選手を守っていきたい」と話し、「スポーツマンシップを意識したチームを作りたい。(甲子園でも)サイン伝達など言われているが、根底にしっかりしたスポーツマンシップがないと瓦解する。明訓はスポーツマンシップに反することと無縁のチームでありたい」と決意を表した。

中山校長によると、島田氏の学校での身分は「教頭」で、保健体育の授業を受け持つという。

また、これまで監督を務めてきた本間健治郎氏は「多くの皆様から応援をいただき、ありがたく思う。この場を借りて感謝と御礼を申し上げたい。今後についてはこれからも野球をやりたいし、与えられた仕事を果たしたい。新監督を迎え、明訓野球部の選手が力強く前進してほしい」と退任の挨拶を述べた。

グラウンドで選手に挨拶する島田新監督(右)

記者会見後、早速グラウンドで2、3年生の野球部員と対面した島田氏は「本間監督の思いをしっかり継いで頑張りたい。久々のグラウンドなので、スタッフの皆さんの力を借りながら、みんなで一緒に頑張りたい。こう見えても結構、厳しいかもしれないが、大丈夫。皆さんの可能性を引き出すことに全力を傾けて、頑張っていきたい」と挨拶した。

岸本大輝主将は「いい意味で明訓高校野球部を変えることができるよう、自分たちも頑張りたい。よろしくお願いします」と新監督に誓った。


◎誰もが認める“人格者” 再びグラウンドへ◎

「バカですよね、他人から見たら…」

3月のある日、取材に対して島田氏がこうつぶやいた。53歳。公務員として定年まであと数えるほどの年数だった。県立高校の教師として歩み、教頭という仕事にやりがいも感じていた。

しかし、安定した仕事を定年前に退職。名門私立高校の監督就任を引き受ける決断をした。

決断の裏にあったのは現在の野球界が抱える多くの問題に対する危機感、そしてそのことに現場で向き合うことができることを“意気”に感じた自分の気持ちだった。

20代、30代と県立高校の監督として甲子園を目指した。あと一歩のところまで勝ち進んだこともあった。

「(若い時は)40代になる自分を自分なりに楽しみにしていた。甲子園に出る監督は40代が一番多い。高田工、新潟南とお世話になり、3校目で『よし。どんな野球ができるかな』と考えていたら、(2007年春から)行政職(県庁)に異動になり、監督ができなかった。その時はショックで…もちろん仕事は一生懸命やった。手は抜いていない。ここは強調したい(笑)。ただ、もう(高校野球の現場に)戻れないと知った時は、県庁近くの信濃川のほとりで泣いた。もう2度とノックバットを持つことができないんだと思ったら、泣けてきた…」

その時、自分なりに「高校野球に対しての気持ちの整理はつけた」と語る。

2009年夏の日本文理の甲子園準優勝の時は、甲子園で応援する知事の傍にいた。県民栄誉賞の受賞が決まると段取りなどに奔走した。

誰もが認める人格者は、その後、新潟県高野連に専務理事として高校野球の舞台に帰って来る。その頃、少年野球の現場である光景を目にする。

「チームの監督が試合中も試合後も、ガンガン子どもたちを怒っている。それも大会の上位に勝ち進んだチーム。これでは子どもたちは野球を楽しいと思わないのではないか。野球を続けたいと思わないのではないか」

専務理事を退任した後の2015年には小学生、中学生、そして高校生の軟式や硬式の団体を越えた「新潟県青少年野球団体協議会」で「始めよう、楽しもう、続けよう」の新たなキャッチコピーのもと、マナー本「新潟メソッド」の作成を陰から支えた。野球人口の急激な減少に歯止めをかけようと汗を流した。

昨秋、新潟明訓の監督就任を要請された時、「(就任は)全く考えなかった」と話す。しかし、徐々に自分の心に抑えきれないものが湧き上がってきた。昨秋の1回戦で自分が教頭を務める村上が新潟明訓に逆転サヨナラ勝ちした。

「(監督就任の)話をいただいてから、運命的なものを感じることがいっぱいあった。(自分がいた)村上と明訓が対戦したのも大きな出来事だった」

2月5日、球数制限についての取材をした際、島田氏はこう話している。

「一番影響力がある高校野球から、いろいろな意味で見本を見せていく必要がある」

「MEIKUN」のロゴが入ったジャケットを初めて着て、グラウンドに立つ島田氏

そして、新年度の4月1日。

前日、県立高校の教師という立場に終止符を打った島田氏は、久々に、“指導者”としてグラウンドに立った。

「監督時代には練習試合でお邪魔して、専務理事時代にはバックネット裏に来たこともあったが、立場が変わってここに立つと、身が引き締まる思い。新鮮な気持ちで立たせてもらった」

40代は現場から離れて過ごした。しかし53歳になって、予想もしていなかった縁から、再びグラウンドの土を踏むことになった。目の前にはかつてと同じ、目標に向かって真っすぐな目をした高校生の姿があった。

「こういうことでグラウンドに戻ってこれるのは幸せなこと。思ってもみなかった」

そして、こう付け加えた。

「できることは絶対に手を抜かない。そういうことは今までのチームでも徹底してきた。明訓の選手もやってくれると思う」

あす2日から、ユニフォームを着て、本格的な指導に入る。高校生とともに、53歳の“青春”が始まる。

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【BCL】新潟が開幕戦相手の福島に大勝 オープン戦日程を終える

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ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは2日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムでオープン戦を行い、福島レッドホープスに14対3で大勝した。新潟は6日の開幕戦で対戦する相手に対し、新人の内藤晃裕(大阪体育大)の3安打3打点の活躍などで勝利し、オープン戦の日程を終えた。

3安打3打点の活躍を見せた新人の内藤晃裕(大阪体育大)

◎2日のオープン戦の結果◎
<ハードオフ>
新潟14-3福島

(バッテリー)
福島:竹脇、山下、久能、猿渡、山本、大河原-小倉、森口
新潟:小野、前川、山崎、三木田、海老塚、大竹、木原田-齋藤、西澤
(二塁打)
福島:奈良(1回)、日比(5回)、北中(6回)
新潟:樋口2(2回、6回)、楠本(3回)、熊倉(5回)

新潟の先発・2年目の小野竜世(大阪体育大)は3回2失点


新潟の9回のマウンドに立った2年目の木原田崇俊(日本経済大)は1失点

◇新潟・清水章夫監督の話◇
「(開幕前の最後の試合だったが)野手が繋がって、相手のミスもあったが気持ちよく得点できた。投手も2回以降は何とか粘った。いい感じで開幕を迎えられそう。(開幕戦の相手だが)意識はしなかった。開幕に向けて気持ちが昂ってくると思うが、けがのないように迎えたい」

◇3安打3打点の内藤晃裕選手の話◇
「意識している打撃ができた。ポイントを前にすることを意識しているが、スライダーを一・二塁間に打てたのでよかった。食らいついていくしかない。初心と1球1球を大切にしたいと考えている。思い切りのよさが売り。どちらかと言えば外野の間を抜いて長打を打つタイプ。今は長打力を上げて、(スタンドに)放り込めるような打者を目指している。(開幕へ)やるだけ。しっかりチームに貢献できるように自分のできることを精いっぱいやりたい」

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【大学野球】初V目指す新潟医療福祉大 関甲新1部・春季リーグ戦が6日開幕

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大学野球の関甲新学生野球連盟の春季リーグ戦が6日開幕する。1部の新潟医療福祉大は6日からの第1節で昨秋優勝の上武大と対戦する。新潟医療福祉大は昨年、春季が最下位の6位となり、入れ替え戦で1部残留。秋季は最終戦で勝利して5位、入れ替え戦を回避した。チームを率いて7年目となる佐藤和也監督は「昨年は厳しいシーズンだった」と振り返る一方、「新4年生が昨年の反省に立って、野手が相手投手の分析を行うなど細かいケース想定をしてきた。何とか結果を出し、優勝戦線に躍り出てほしい」と期待を寄せる。大藪将也主将(4年・上田西)は「自信を持って臨める。初優勝を目指す」と気合いを入れている。

6日から春季リーグ戦に臨む新潟医療福祉大の選手たち

チームからは昨秋のNPB(日本野球機構)ドラフト会議で漆原大晟(新潟明訓)がオリックスから育成ドラフト1位指名を受けた。中日・笠原祥太郎(新津)に続き、同大2人目のプロ誕生となった。

漆原の卒業に伴い、新エースとして期待された飯塚亜希彦(4年・上越)だったが、昨秋に右ひじを手術した影響で、今春の開幕には間に合わない。そのため佐藤監督は投手陣について、右の伊藤開生(3年・成城)と左の桐敷拓馬(2年・本庄東)を中心に、「今年は繋いで勝つ形。1試合で5~6人を使ってでも勝ちを拾いにいく」とプランを描いている。中継ぎで控えるのは矢嶋航大(4年・小諸商)、稻垣健太(3年・村上桜ヶ丘)、稲垣優斗(3年・日本文理)、小鷹樹(3年・巻)ら。

中でも佐藤監督が期待を寄せる存在で、初のベンチ入りを果たしたのがバンゴーゼム高(3年・帝京長岡)である。185センチの長身左腕で、力のある直球が武器。高3夏はエースとして新潟大会ベスト8も、入学から2年間、フォーム固めに努めてきた。佐藤監督は「ブルペンで投げているボールがようやく試合に出るようになってきた」と成長ぶりを評価。「短いイニングでいいので、自信を持って自分のボールで押してほしい」と鼓舞する。

初のベンチ入りを果たした貴重な左腕・バンゴーゼム高(3年・帝京長岡)

バンゴーセムは「ようやく上半身と下半身のタイミングが合うようになってきた。1年生の時にキャッチボールからフォームを見直す中、一時期はイップス気味になったこともあり、野手転向も考えたが、こうやって投手としてベンチ入りできることはうれしい」と笑顔を見せる。「今は制球もよくなり、低めに強い球がいくようになった。試合で使われるとしたら短いイニング。打者に向かっていく姿勢で、思い切り投げたい」と意気込んでいる。

野手陣は須貝祐次郎(3年・村上桜ヶ丘)、主将の大藪将也(4年・上田西)、吾妻光一朗(4年・小諸商)の上位から中軸が振れている。オープン戦はやや不調だった昨春の打点王・荒木陵太(3年・日本文理)が復調すれば得点力はさらにアップする。

昨秋は1試合平均の得点が2・18と打線が苦しんだ。改善のために取り組んできたのが対戦相手投手の「分析」である。球速や持ち球のほか、投手有利のカウント、打者有利のカウントで、どのコースに投げてくる確率が高いか、細かい分析を進めた。大藪主将は「1人ひとりが配球への意識の持ち方が変わった。ベンチの中で情報共有することで、オープン戦でも連打が出るようになった」と話し、手応えを掴んでいる。

佐藤監督は2月にヘルニアの手術を行い、佐賀キャンプも途中参加を余儀なくされ、一時戦列から離れた。ただ「選手が、自分たちでやろうとする力が高まった。チームとして進歩し、いい方向に向かっているのは間違いない」と話す。「エース(飯塚)不在で外から見た目は苦しいが、投手も野手も結束して相手を研究している。だからこそ『取り組んでいることが間違いではない』という結果がほしい。そこを足掛かりに、優勝戦線に躍り出てほしい」と選手たちの奮起に期待している。

佐藤監督の話を聞く選手たち 6日からの第1節は上武大との対戦となる 

◎新潟医療福祉大の春季リーグ戦日程◎
4月6日(土)7日(日)…対 上武大(上武大野球場)
4月13日(土)14日(日)…対 白鷗大(太田運動公園)
4月20日(土)21日(日)…対 平成国際大(上武大野球場)
5月4日(土)5日(日)…対 山梨学院大(上武大野球場)
5月11日(土)12日(日)…対 作新学院大(白鷗大野球場)
※2勝で勝ち点1、第3戦が行われる場合もある


◎最後の学年で初のベンチ入りに燃える“スラッガーの血を継ぐ者”◎

4日の全体練習後、佐藤和也監督がミーティングで選手たちにこう語りかけた。

「腐らずにやってきた選手が、最後は活躍できると思っている」

それは4年生の春になって、初めて25人枠のベンチ入りを掴んだ、ある選手に贈った言葉だった。

治田丈。

4年前の2015年夏、治田は新潟大会で甲子園に出場した中越高校の右の五番打者で一塁手だった。甲子園でもタイムリーヒットを打った。

右の強打者と期待されて新潟医療福祉大に入学したが、3年間、公式戦出場はおろか、ベンチ入りも果たせなかった。

「高校と大学ではレベルが違った。バッティングが自分の思い通りにいかなくて、こんなに打てないのかと感じました」

しかし、治田は諦めなかった。

4年生の春に初のベンチ入りを掴み取った治田丈(4年・中越)

「心が折れた時もありました。でも、せっかく自分で決めて、大学に来たからには最後まで諦めずに頑張ろうと。自分がチームのために何ができるのかを考えました」

高校時代はチームの中心選手だった。

しかし、大学ではずっと二軍を意味するBチーム。

それでもベンチで声を出し続けた。全体練習後もバットを振り続けた。

173センチ、95キロという「ずんぐりむっくり」の体形と、下を向かない性格で、チームメイトから愛される“イジラれキャラ”。「高校の時はそんな選手じゃなかったんですけど、大学に来てから、なぜかイジラれるようになっちゃいました」と明るく笑う。

佐藤監督はBチームでも腐らずに努力を続ける治田を見ていた。

「代打で出して、凡退してきても、ベンチの雰囲気が悪くならない。周りの下級生たちからイジラれている。打撃も努力してよくなってきた。右の代打として、『ここで外野に大きいのがほしいな』という時に使いたい選手」(佐藤監督)

佐藤監督の話を聞く治田(中央)

治田の父親・仁さんも中越高校で一塁手、四番打者として1985年夏の甲子園に出場。特大の三塁打を含む3安打を放ち、“スラッガー”として新潟の高校野球ファンにその名を知られる存在だった。

1人息子の丈が小学3年生で野球を始めると、黙ってその姿を見ていた。

ある日、丈が練習試合で三振し、泣きながら「野球を教えてください」と頼んできたという。「それからは“星一徹”でしたよ」と仁さんは笑う。治田家では毎晩、ホームセンターで購入したネットに向かって、親子二人三脚のバッティング練習が続いた。

丈は中学時代にサク越えを放つなど、“スラッガーの血を継ぐ選手”として注目された。父親と同じ中越高校に入学し、1年夏からベンチ入り。3年夏には父親と同じ背番号「3」を背負い、甲子園で活躍した。その後、地元の新潟医療福祉大に進学し、野球を続けた。

父親の背中を追い、甲子園に出場し、さらに大学でも野球を続ける選択をした息子を見つめながら、仁さんがぽつりとつぶやいたことがある。

「親として、こんなに幸せな人生はありません」

7年前、中学3年生だった治田丈と父親の仁さん(左)

創部から7年目を迎えた新潟医療福祉大の硬式野球部には4学年で160人を超える選手が在籍する。一軍を意味するAチームは約40人。そしてそのほかの選手はBチームになる。公式戦の25人のベンチ入りを勝ち取るための競争は激しい。

大学4年になって初めてベンチ入りを掴んだ治田丈。硬式野球をプレーするのは大学までと決めている。

「最後くらいは、試合に出ている姿を親に見てもらいたいなと思っています」

そして、自分を“イジって”くる後輩たちのために、この春は特別な気持ちで打席に立とうとしている。

「今はBチームにいる選手でも、諦めなければこういうバッティングができるんだという姿を見せたい。後輩の励みになるプレー、Bチームにいる選手のためにも頑張りたい」

自らが打席に立つ時は、チャンスやしびれる場面での「代打」であることはわかっている。佐藤監督が言う「腐らずにやってきた選手が、最後は活躍できる」という言葉を証明するため、この春、治田はバットを振る。

周囲への感謝の心を胸に、野球人生の集大成を見せる決意だ

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【BCL】5年目の前川哲が初の開幕投手に 6日にエコスタで福島と対戦

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ルートインBCリーグは6日に2019年シーズンが開幕する。新潟アルビレックスBCは新潟市のハードオフ・エコスタジアムで13時から福島レッドホープスと対戦するが、5年目の右腕・前川哲(22・新潟産大附高出)が自身初の開幕投手に抜てきされた。前日となる5日に同スタジアムのブルペンで21球を投げ込んだ前川は「自分がしっかり投げることができれば勝てる」と自信を持ってマウンドに上がる。

ブルペンで感覚を確かめながら投げ込む前川哲(新潟産大附高)

新潟は昨季、前後期ともに東地区3位となり、3年連続でプレーオフ進出を逃している。今季は元日ハム、オリックス投手の清水章夫監督、元巨人捕手の加藤健総合コーチ(新発田農高出)が就任。体制を新たにし、4年ぶりのBCリーグ王者、そして7年ぶりの独立リーグ日本一を目指してシーズンに臨む。

開幕投手に抜てきされた前川は4日朝に大役を言い渡された。当初、首脳陣は長谷川凌汰(龍谷大)の起用を念頭に置いていたが、3日の投球練習中に腰に痛みを感じたと言い、大事を取って開幕での登板回避を選択。前川が開幕投手を務めることになった。前川は「(清水)監督から『開幕やで』と言われ、最初は冗談かと思った。『ホンマやで』と言われ、一気に緊張した」と初の大役の重みを話す。

昨季はシーズン後半に調子を上げ、8月には自己最速となる150キロをマーク。秋のNPB(日本野球機構)ドラフト会議の候補にも名前が挙がったが、指名はなかった。その後、ある球団のスカウトから「左打者が多い打線に打たれることが多いのはなぜ」と指摘され、オフに左打者の内角に食い込むカットボールを習得した。「何試合か投げてみたが効果的だった。少し(打者の手元で)球を動かす感じで手応えがある」と今季に懸ける意気込みを話す。

急きょの開幕起用も「前川は意気に感じている。やってくれると思う」(清水監督)と首脳陣の信頼も厚い。前川は「去年までは投げてみないと分からない不安があったが、今年はオフのトレーニングも満足にでき、試合に臨む不安が一切ない。相手にかかわらず、自分がしっかり投げることができれば勝てる」と言い切る。

2019年シーズンに臨む新潟アルビレックスBC

昨季に続き主将を務める楠本歩(筑波大出)は開幕戦を控え、「いつも通り自然体で臨む」と強調。「目の前の1球に集中し、1試合1試合を積み重ね、優勝を目指したい」と意気込む。

清水監督は「チームが盛り上がるよう、ベンチの選手が常に試合に出れるぞという環境は作りたい。選手が元気なチーム。勝ったらもっと元気になり、勢いが出る」と話す。7年ぶりの独立リーグ日本一へ、チーム一体となって試合に臨む。

新潟の開幕戦は6日(土)13時から、ハードオフ・エコスタジアムで福島を相手に行われる。福島の先発は2年目の左腕・竹脇大貴(信越硬式野球クラブ)が務める。

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【BCL】開幕戦は惜敗 好機であと1本出ず 新潟アルビレックスBC

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ルートインBCリーグは6日、各地で5試合を行い、2019年シーズンが開幕した。新潟アルビレックスBCは新潟市のハードオフ・エコスタジアムで福島レッドホープスと対戦し、3対4で競り負け、開幕戦を飾ることはできなかった。新潟の次戦は7日(日)13時から、長野オリンピックスタジアムで信濃グランセローズと対戦する。

9回裏にこの日4安打目となる右前安打を放った四番・樋口龍之介(立正大出)

◎6日の試合結果◎
<ハードオフ>
新潟3-4福島

(バッテリー)
福島:○竹脇(1勝)-小倉
新潟:●前川(1敗)、大竹、海老塚-齋藤
(二塁打)
福島:カレオン(6回)
新潟:樋口(3回)、松山(6回)、足立(8回)
(本塁打)
福島:佐賀1号(2回・ソロ)

◎戦評◎
新潟は好機であと1本が出なかった。
先発の前川は1回、安打と2四球で満塁のピンチを招き、福島の奈良雄飛の適時打で2点を失った。新潟はその裏、満塁から稲葉大樹(城西大出)の押し出し四球と新人の松山翔吾(前BC滋賀)の適時打で同点に追いついた。しかし前川が2回にソロ本塁打、6回に適時二塁打を許す。新潟打線は6回に石森亨の適時打で1点差に迫ったが、福島の先発左腕・竹脇大貴に要所を締められた。11安打を放ったが、11残塁で3得点に抑えられた。

試合前には元日ハム・森本稀哲さん(中央)が清水章夫監督(左)、加藤健総合コーチとともにトークショー 会場を盛り上げた


新潟の開幕投手は前川哲(新潟産大附高出) 6回11安打4失点の内容


1回裏、2点を追う新潟は満塁から押し出し四球で石森亨(立正大出)が生還


2対2で迎えた2回表、福島は佐賀悠(前BC新潟)の左越えソロ本塁打で勝ち越し


新潟は2番手の大竹樹希哉(五泉市出身)が2回2安打3三振無失点と好投


9回に登板した新潟の新人・海老塚耕作(函館大出) 1回無安打無失点


福島が1点差を逃げ切る 先発の竹脇大貴(左から2人目)が完投勝利


開幕戦の勝利はならなかった新潟 これで3年連続開幕戦で黒星となった

◆新潟・清水章夫監督の話◆
「負けたことは悔しいが、粘ることができ今後に繋がる1試合だった。前川はよく投げてくれた。開幕投手の指名が)急だった中では6回までよく投げてくれた。反省点はあると思う。次に長い回を(投げて)しっかり抑える力はある。大竹は1イニング目がよく、2イニング目もよく抑えた。自信になったのでは。海老塚はオープン戦kらよかったので、あれくらい腕が振れれば抑えられる。最後に安打を打った熊倉や、最後(の打者となり)悔しい思いをした内藤も、積極的に自分らしく振りにいってくれればそうは負けない。選手には期待を持てる。ちゃんと先が見える負けだった」

◆先発した新潟・前川哲投手の話◆
「チームが勝てなかったことが悔しい。緊張には強い方だと思っていたが、自分が思っていた以上に1回、2回にフワフワした感じがあって、これが開幕戦独特の緊張なのかと感じた。(収獲は)コンスタントに140キロ台が出た。150キロ台を早い時期に出し、スカウトの目に留まるよう、球速、制球にこだわっていきたい。きょうは変化球でカウントを取れたらもう少し楽になったと思う。追い込んだ場面で決め球の変化球が甘くなった。次回なくすよう練習から取り組みたい。切り替えて来週からいい投球をしたい」

◆4安打の新潟・樋口龍之介選手の話◆
「チームが勝ってないのでダメ。悔しい。9回は(1人走者を置いて打席に立ち)決めようと思ったが、最低でも繋ごう、あわよくば長打で同点と考えていた(結果は安打)。去年より追い込まれても何とかできるという感じ。打席では焦っていなかった。(野手陣は)チャンスで誰が回るか分からないので、そこで決められるようにしたい。勝てれば自分は何でもいい。開幕戦に4本を打てたのは出来過ぎ。いいスタートを切れた」

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【大学野球】新潟医療福祉大は連敗で勝ち点ならず 関甲新1部

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大学野球・関甲新学生野球連盟の春季リーグ戦が6日に開幕した。1部の新潟医療福祉大は6、7日に群馬県伊勢崎市で上武大と戦い、第1戦は6対14、第2戦は2対5で連敗し、勝ち点獲得はならなかった。新潟医療福祉大の次戦は13、14日、群馬県太田市で白鷗大と対戦する。

◎6日の第1戦の結果◎
<上武大野球場>
新潟医療福祉大6-14上武大

(バッテリー)
上武大:吉野、新谷(日本文理)、永島-古川
医福大:伊藤、富岡、小鷹(巻)、稻垣健(村上桜ヶ丘)-牧田(日本文理)、入谷
(二塁打)
上武大:辻井、古川2、友田
(三塁打)
医福大:荒木(日本文理)
(本塁打)
上武大:小林2、中山、辻井
医福大:荒木(日本文理)、大薮


◎7日の第2戦の結果◎
<上武大野球場>
新潟医療福祉大2-5上武大
→新潟医療福祉大は連敗で勝ち点ならず

(バッテリー)
医福大:桐敷、栗原、バンゴーゼム(帝京長岡)-牧田(日本文理)
上武大:本定、坂元-古川
(二塁打)
医福大:河野
上武大:辻井2
(本塁打)
上武大:古川

(文/岡田浩人)

【BCL】新潟が6回に6点挙げ逆転 今季初勝利

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ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは7日、長野市の長野オリンピックスタジアムで信濃グランセローズと対戦し、14対6で逆転勝ち。今季初勝利を挙げた。新潟は先発の中西啓太が5回まで4点を奪わる苦しい内容だったが、6回に初マスクの西澤知史(信越硬式野球クラブ)の中前適時打で逆転。7回と9回にも4点ずつを加え、大勝した。新潟の前期通算成績は1勝1敗で、次戦は12日、埼玉県北本市で埼玉武蔵ヒートベアーズと対戦する。

6回表、西澤知史(左)の中前適時打で2点を入れ、逆転に成功

◎7日の試合結果◎
<長野オリスタ>
新潟14-6信濃

(バッテリー)
新潟:○中西(1勝)、三木田、大竹、小野、山崎-西澤
信濃:●柿田(1敗)、佐渡、三島、伊藤、名取-松井、武蔵
(二塁打)
新潟:内藤2(7回、9回)
信濃:ペレス(2回)
(三塁打)
信濃:山本(7回)

6回表、西澤の適時打で楠本歩(中央)、樋口龍之介(左)の二者が生還し逆転


今季初勝利を喜ぶ新潟ナイン


今季就任した清水章夫監督(中央)にとっても嬉しい初勝利

◇初勝利の新潟・清水章夫監督のコメント◇
「チーム全員が団結でき、全員の力で勝利をもぎ取った。キーマンは、稲葉、足立、中西がスタメンに入ることにより、背中でチームを引っ張ってくれた」

(文/岡田浩人 写真提供/石澤朋子さん)

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